TOP >> ほーりー 江戸を斬る!>> 浅草編:源水
ほーりー 江戸を斬る!
左側に何やら人だかりができていますね。ここはいわゆる奥山と呼ばれた場所。松井源水が歯磨き粉(また歯磨き用品!)を売るための客引きとして披露する曲独楽(きょくごま)が奥山名物で、代々この場所での営業が許されていました。十三代目はパリ万博でその芸を披露したそうですよ。 奥山には源水のような大道芸の外に、軽食を売る屋台店、物売り、見世物小屋、手妻遣い(てづまづかい:手品師)等々、娯楽が目白押し。中でも人気があったのが楊弓場(矢場)でした。今でいう温泉場の射的のようなもので、座敷に座って片膝を立て、小さな弓矢で的を射って遊ぶんですが、これがなかなかどうして、かなりイカガワシイ場所だったようです。楊弓場に来る客の目当ては、接客をしてくれる“矢取り女”ちゃん。彼女たちの接客は客と向かい合わせに座り、同じように片膝を立て白い太ももを惜しげもなく露わにし弓矢を渡してくれるという、かなりセクシーなものでした。お客さんから要望があれば、奥の座敷で春も売ったそうです。つまり、矢取りというのは口実で、じつは売春婦というわけですね。ヤバいという言葉の語源は、「矢場る女はイカガワシイぞ!」ということから由来しているという説もあるんですよ。 もちろん、まれに、真剣に的当て目的で楊弓場を訪れる硬派な輩もおりました。そういう方たちへの景品は……つま楊枝や、歯磨き粉だったそうです。どこまで江戸っ子は歯磨き用品が好きなんだ(笑)!
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