TOP >> ほーりー 江戸を斬る!>> 浅草編:二十軒店
ほーりー 江戸を斬る!
浅草寺の境内掃除役の代償として、支院前に小屋掛けして商売をする権利を与えられたのが二十軒店、つまり今の仲見世です。もともとが清掃業だったため、掃除道具の余り材で作ることができる手軽な小物を扱う店が多く、特に房楊枝(杉やクロモジ等の材木を使い、細く切り取った先端を金槌で潰して房状にし、口中を清掃する道具。いわゆる当時の歯ブラシ!)を売る“楊枝店(ようじだな)”が有名でした。スッキリとした活きのよさに美学を求める江戸っ子たちは、異性に「口が臭い」といわれるのを何よりも恐れ、毎日ピッカピカに歯を磨き、舌苔をこそげ、さわやか吐息を心がけました。また、お歯黒を付けるのにも房楊枝を使いました。お歯黒は現代の私たちからするとちょっと不思議な美意識ですが、黒は何にも染まらないことから「貞節」を意味し、既婚女性にとっては重要なお化粧だったといいます。そのうえ、虫歯を予防できるという実用的な面もあったようですよ。 境内にはたくさんの楊枝店が並びました。水茶屋も兼ねていて、看板娘がお茶汲みをしましたから、こちら目当てのお客さんも多かったようです。
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