TOP >> ほーりー 江戸を斬る!>> 浅草編:男山
ほーりー 江戸を斬る!
……これだけ多くの人や物が描かれていて、どうしてもここに目が行ってしまう私って、女子としてどうなのでしょうか。ここは小屋掛けの居酒屋さん。みな頬被りをしていますから、寒さが厳しい日なんでしょうね。こういうときの熱燗の旨さはまた格別。しかも昼間っから飲むってのが、いいじゃないですか。ほら、踊り出しているお兄さんもいます。 お江戸で人気のお酒は、上方からの下り酒。関東で作られた地廻り酒もあるにはあり、浅草寺雷門前の「山屋」という居酒屋では、隅田川の水で造ったその名も“隅田川”を売り出していたものの、質・量・人気ともに、下り酒にはかなわなかったようです。幕末には100万樽という量の下り酒が樽廻船(たるかいせん:大坂から江戸へ、主に酒樽を運んだ船)を使って江戸に運び込まれています。この絵には“男山”と見えますから、伊丹からの下り酒を提供しているお店の様子です(現在も、北海道は旭川で江戸の伝統を受け継いだ酒造りの製法で生産されています。辛めのスッキリした味わい)。こういった簡易な屋台では一合8~12文、現在でいうと160~240円程度のワンカップ感覚で、気軽にお酒を楽しめたんですね。
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