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ほーりー 江戸を斬る!
松尾芭蕉が37~51歳まで本拠地としたのが、万年橋の北詰めにあった、通称深川芭蕉庵と呼ばれる場所でした。元々は、門人の杉山杉風の別宅の一角で、中には生簀(いけす)があったといいます。杉風は元々魚問屋だったため、屋敷にも生簀が必要だったようですが、後に家業を廃業したために生簀には魚がいなくなり、そのまま放置されて、水面を水草が覆う古池のような様子になっていたといいます。
古池や 蛙飛び込む 水の音
というのは、芭蕉が深川にいた頃に作られた句ですから、どうやらこのさびれた生簀に蛙がポチャンと飛び込んだ、ということを詠んだものらしいのです。
芭蕉の没後、この辺り一帯が武家屋敷地となりました。「江戸名所図会」本文には、
芭蕉庵は松平遠州候の邸の庭中にありて、古池の形いまなほぞんぜりといふ
──という記述があります。今でも流行歌の歌詞ゆかりの地というのは興味関心の対象ですが、「江戸名所図会」が書かれた当時も、そうだったみたいですね。
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