TOP >> ほーりー 江戸を斬る!>> 向島編:長命寺 桜餅
ほーりー 江戸を斬る!
長命寺といえば江戸スイーツの決定版・桜餅が名物! 桜の葉の塩漬けで御餅を巻くというスタイルを始めた元祖の地で、今でも「山本や」という屋号で営業しています。
そんな長命寺の桜餅にまつわるスキャンダルをひとつご紹介しましょう。時は幕末、巷では長命寺で桜餅を売る茶屋で働く娘・おとよちゃん(18歳)が可愛いすぎると評判になっていました。そこへ老中首座・阿部正弘(福山藩7代藩主。ペリー来航時の責任者。37歳)が、母への土産に桜餅を買い求めにたまたま立ち寄り、このおとよちゃんにぞっこんになってしまったのです。はじめは長命寺門前に駕籠を止めて遠くから見守る程度でしたが(すでにちょっとストーカーっぽい)、おとよちゃんに心を寄せる恋敵がほかにもいることを知ると、いてもたってもいられなくなり、福山藩の下屋敷に仕えるようにと命じます。つまり、俺の女になれ、と。老中首座といえば、現在でいう総理大臣のようなもの。おとよちゃんは、断ることができず、20歳年上の阿部正弘の側室になりました。
世間では阿部正弘の権力にものを言わせたこの行動に批判が集中。結局阿部は世論の支持を得ることができなくなり、急速に体調を崩し2年後に急死します。
花より、団子、より女子! 阿部正弘の意外な一面でした。
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