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ほーりー 江戸を斬る!
木母寺は古くから隅田川沿いの名所であったため、この辺りを治める、時の権力者の帰依を集めてきました。なかでも徳川家康は江戸に入府するとまず木母寺に参拝し、その後も寄進を続けた事から、徳川将軍家と非常に関わりが深くなります。3代将軍・家光の時代には境内に“隅田川御殿”が建ちました。“隅田川御殿”は将軍や高位の大名が鷹狩などの際に休息をとる別荘的な場所で、5代将軍・綱吉のときに「生類憐みの令」が出され鷹狩が禁止になると一旦廃れますが、その跡地にちょっと気の利いた料理を出す“茶屋”が三軒建ち、鷹狩を復活させた8代将軍・吉宗などは度々この地を訪れました。吉宗が庶民の娯楽の地を作ろうと植樹した桜並木も、この木母寺を拠点に寺島村(現在の白髭橋の辺り)まで植えられたそうです。隅田川の桜というと吾妻橋の辺りのイメージが強いですが、当時はこの木母寺周辺が桜並木の名所だったんですね。
また、当時木母寺の北側を流れていた内川を隔てた対岸には“御前栽畑(おんせんざいばたけ)”という、季節の野菜を将軍家に献上するための畑が作られ、手入れされた松の木立がとても美しかったといいます。
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