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ほーりー 江戸を斬る!
日本橋は1604年(慶長8)、幕府開府の年に最初の木橋がかけられ、翌年には五街道の起点となりました。橋からのびる大通り沿いには全国から大店がこぞって出店。河岸沿いには蔵屋敷が立ち並び、江戸の、ひいては日本全国の物流の中心地ともいえる一大商業エリアに成長していきました。
日本橋の活況は橋や路上ばかりにとどまりません。絵をよく見てみると、川の上にも沢山の船が行き交っています。全国から大型船で江戸湾に運ばれた積み荷が、このような小型船に積み替えられて、水路を使ってここ日本橋まで運び込まれてきました。また、橋のたもとには魚河岸や青物市場もあったので、江戸っ子たちの生活に欠かすことのできない台所のような役割も果たしていたようです。あらゆる職業・身分の人々で毎日ごった返していたわけですね。
その中には地方から初めて江戸に出てきた観光客の姿もありました。なんといっても日本橋、という国の名前を冠した大層な橋なので、江戸見物でまず行ってみたいと思う憧れの場所だったようです。しかし、橋自体は長さ28間(およそ51メートル)、幅4間2尺(およそ8メートル)とそれほど立派なものではなかったので、実際見るとがっかりする人が続出したとか(笑)。
ただ、橋の上からの眺めはたいへんよかったようで、例えば早朝に東の空を見れば、朝日が江戸湾に昇る様子がよく見えたそうです。当時は高い建物が少ないので、橋のアーチの上からは海の方まで見渡せたのでしょう。現在の高速道路が覆いかぶさり、ビル街が乱立する景観からは想像もできませんが……。また、西を見れば江戸城と富士山が見えたと言います。がっかりしたおのぼりさんもこの景色には大満足だったのではないでしょうか。
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