TOP >> ほーりー 江戸を斬る!>> 上野編:上野 お花見事情
ほーりー 江戸を斬る!
喧嘩だ喧嘩だ~! 若い奴風の男が、歌舞伎役者顔負けの大見得を切って、老人に絡んでいます。周りの花見客たちも心配そうに成り行きを見守っていますが、その中に千鳥足の男とそれを担いでうんざり顔の男二人づれがいるのを見つけました。明らかに酔っ払いです。じつはこれ、ルール違反なんですよ~。
天海が寛永寺創立の時に、吉野山の桜を植樹して以来、桜の本数は徐々に増えていき、元禄の頃には貴賤を問わず、桜の木の下で酒食を共にし、どんちゃん騒ぎを楽しむ花見の名所になっていました。今のお花見の原風景と言えるかもしれません。しかし四代将軍・家綱、五代・綱吉が亡くなって寛永寺の徳川将軍家霊廟に入るようになると、「さすがに将軍の眠る場所でどんちゃん騒ぎはいかんだろう」ということになり、寛永寺境内の花見は、飲酒禁止、鳴り物禁止とされ、暮れ六つまでの下山が義務づけられるようになります。こうして花見客の中心は女性になっていき、“上野の花見は高尚”なんて言われるようになるんですが……結局飲む人は飲んでいたってことでしょうか(笑)。
ま、花見にお酒はつきものなので、大目に見てあげましょう。
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