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あなたの魅力を引き出す、お江戸知っトク!?
江戸時代には、今を素敵にしてくれるヒントがいっぱい! 歴史物というだけで、ついつい敬遠してしまう貴女のために、江戸の知恵や文化をわかりやすくご紹介します。読むだけであなたをさらに魅力的にしてくれるかも!?
第5回 不安定さが愛を安定させる? お江に学ぶツンデレの極意。 NEW
 相手の思うとおりの女性でいれば、2人の関係は崩れない! なんて思っている人も意外と多いかもしれませんが、そうとはかぎらないのが男女の関係。今回は、もしかすると不安定でいるほうが安定するかも?というお話をご紹介します。

 大河ドラマにもなったお江(ごう)。彼女は、戦国大名浅井長政の三女として生まれたいわゆる姫君。この時代の姫君といえば、政治の駒として扱われることがあたりまえ。お江自身も有力者に嫁がされたと思ったら離婚させられたり、夫と死別したりで、3度目に後の2代将軍徳川秀忠と結婚することになります。
 しかしながら、徳川家の嫁になったのだから安心というわけにはいかず、彼女には跡継ぎを生むという大きな使命が課せられています。当時は、正妻以外にもお付き合いは自由という時代。別の女性に男子が生まれようなら彼女の立場は弱いものになってしまいます。それゆえ、お江は非常に嫉妬深く、秀忠は側室といわれるお妾さんを置くことができなかったともいわれています。その態度は、今でいうならさしずめ鬼嫁といったところ。そんな二人だったゆえ、その関係はギスギスしたものかと思いきや、仲は非常に良かったというのです。

 なぜ、そんなにツラく当たられていたのに仲が良かったかというと、お江がツンデレだったからという説があります。歴史の上では、ツンツンの部分しか語られていませんが、その実デレデレの部分を秀忠だけには見せていたとなればうなずけます。
 このツンデレ、その定義には諸説あるようですが、思わず魅かれてしまう要素としてはツンとデレにあるギャップがあげられます。女子においてもギャップがあると“キュン”とくるという声を多く聞きますが、これはゲイン・ロス効果というものらしく、マイナスの要素が大きいほど、ちょっとしたプラスを見せることで相手は惹きつけられてしまうことが、心理学でも実証されているそうです。

 やっと付き合うことになったカレシ。なんでも相手のためにしてあげたい!なんて思う気持ちをちょっと押さえてみたらどうでしょう?
 安定は、マンネリの第一歩。もしかすると、不安定さこそが二人の愛を継続させていくのかもしれません。

 現代に通じる江戸時代の知恵や文化などを紹介しているBS-TBS「謎解き!江戸のススメ」(毎週月曜日よる10:00~10:54放送)。3月3日の放送では、そんなお江の娘である千姫や和子(まさこ)など、歴史に翻弄された姫君たちの謎を解き明かしていきます。ぜひこちらもチェックしてみてください。
参考 堀口茉純著『TOKUGAWA15~徳川将軍15人の歴史がDEEPにわかる本~』(草思社)
歌川広重の連作浮世絵「名所江戸百景」を現代の風景と重ね、広重の見た世界を巡る。街歩きを楽しくしてくれるタイムトラベルARアプリ。
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