あなたの魅力を引き出す、お江戸知っトク!?
江戸時代には、今を素敵にしてくれるヒントがいっぱい! 歴史物というだけで、ついつい敬遠してしまう貴女のために、江戸の知恵や文化をわかりやすくご紹介します。読むだけであなたをさらに魅力的にしてくれるかも!?
第2回 ムリめを落とす!? 慶喜に学ぶ心理テクニック。 
 あなたをちょっと素敵にしてくれるヒントを江戸から学ぶこのコラム。第2回は、クリスマスもあと僅か、ムリめな相手を落せるかも?という心理テクニックを紹介。

 恋愛シーンはもちろん、ビジネスにおいてもなかなか「YES」と言わない手ごわい相手がいるものです。最後の将軍となった徳川慶喜もそんなひとり。
 彼は、非常に頭が切れたことから、他人がバカに見えて仕方がなく、周りの意見に耳を貸すことのない、ある意味ムリめそのものと言ってもいいような男。
 当時は、260年あまり続いた幕府の力も衰え、薩摩や長州といった藩では「幕府を倒すぞ!」という機運が盛り上がり、対する慶喜もフランスと結び兵器を輸入するなど戦争に備えていました。そんな中、土佐藩は、あの坂本龍馬らの考えをもとに「政権を一度返上されてはどうですか?」という提案をしてきます。
 さぁ、戦争だと思っていた時、こう言われた慶喜。「それならいいかな……また建てなおせばいいし」と思ったかどうかはわかりませんが、この案に賛同。世にいう「大政奉還」がなされることになったのです。

 土佐藩が行なった提案手法は、最初にわざと大きな要求をして、相手に拒否させてから小さな要求をすると、受け入れてもらいやすいという「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」といわれる心理テクニックに似ています。「100万円貸して!」とお願いして拒否された後に「1万円ならどうかな?」と言うと、ついつい「1万円なら……」と思ってしまうようなもの。

 この「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」、恋愛シーンにも活用することが可能。たとえば、二人っきりで会うことが難しいムリめな人には、「今度の日曜日、家に遊びに行ってもいい?!」と断られそうな大きな要求をしてから、「じゃぁ、明日、ランチ一緒にどう?」と切り出すことで、上手くいく確率がグッとアップするかもしれません。ただし、最初の要求が大きすぎて、ちょっとイタい女子と思われないように注意してくださいね。

 現代に通じる江戸時代の知恵や文化などを紹介しているBS-TBS「謎解き!江戸のススメ」(毎週月曜日よる10:00~10:54放送)。12月2日の放送では、そんな徳川慶喜の謎を解き明かしていきますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
 ムリめなあの人を落とすヒントになるかも!?

参考 堀口茉純著『TOKUGAWA15~徳川将軍15人の歴史がDEEPにわかる本~』(草思社)
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