あなたの魅力を引き出す、お江戸知っトク!?
江戸時代には、今を素敵にしてくれるヒントがいっぱい! 歴史物というだけで、ついつい敬遠してしまう貴女のために、江戸の知恵や文化をわかりやすくご紹介します。読むだけであなたをさらに魅力的にしてくれるかも!?
第4回 ルールづくりで恋の主導権を握る? 江戸の儀式から学ぶ心理テクニック。 
 付き合い始めたのはいいけど、その主導権をどっちが握るか? というのは意外と大きなこと。なんとか自分のペースに持ち込みたい、そんなあなたへのヒントを今回はご紹介。

 江戸三百諸侯といわれるほど多くの大名を抱えていた徳川幕府には、数多くの儀式がありました。天皇から将軍に任命される儀式である将軍宣下(せんげ)というものから、会社の月例会議のような月次御礼(つきなみおんれい)、さらには節分、桃の節句、七夕といった今も残る行事まで……。毎月のように行なわれるこれらの儀式では、作法はもちろん、着物の種類、部屋に置かれる調度類までその一切が事細かに決められていました。なぜ、そんなに儀式があって、そこに数々の決まりがあったかというと、一説には秩序だった社会をつくりあげるためには、儀式を通じて上下の関係を明確にすることが必要であったからだともいわれてます。

 そう聞くと、江戸時代の人は大変だった、と思うかもしれませんが、現代の恋愛においても、「付き合ってください」という告白に始まり、誕生日、クリスマス、プロポーズ、結婚式……と儀式めいたことが数多くあったりします。私たちも大切な人とは○○しなければならない、という暗黙のルールに縛られているのです。

 じつは、主導権を握るうえで非常に重要なのがこの暗黙のルールづくり。相手に何かを約束させ守らせながらも、本人はそれに気づいていないというのがベストです。つまり、「知らないうちに尻に敷かれているんだよな……」と男性がこぼすようになったら、もうしめたものです。

 なかなか主導権を握れないという方は、たとえば「淋しいから毎日メールしてね」とか「うちの近所は暗いから帰りは送ってね」といった可愛いお願いを積み重ねてみたらいいかもしれません。これが、毎日メールをすること、帰りは送ること、というルールになり、いつしか主導権を握ることになるのです。ただしこれ、上手くやらないと束縛をされていると感じるのでご注意ください。では、どうやって上手くやれるかというと……それはまた別の話で。

 現代に通じる江戸時代の知恵や文化などを紹介しているBS-TBS「謎解き!江戸のススメ」(毎週月曜日よる10:00~10:54放送)。2月3日、節分の日の放送では、そんな将軍家の儀式をいろいろと紹介しますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。今後主導権を握っていくうえでのヒントになるかも!?
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